現在、仙台ー盛岡間を結ぶ、公共交通機関は大きく、
・高速バス(アーバン号)
・在来線(東北本線)
・新幹線(東北新幹線:やまびこ・はやぶさ・こまち)
の3つに分類されます。
今までは高速バスが圧倒的にコスパ最強とされてきました。時間を取るなら新幹線、価格を取るならバスといったところでしょうか。
しかし、昨今の新型コロナウイルスの影響等により、燃料の高騰などからバス運賃が高くなってきています。またJR各社で赤字路線の公表が進む中、交通機関の維持のためには何よりも”利用すること”が大切です。
したがって、今回は”在来線”に焦点をあてていきます。
※移動に時間をかけられる方、もしくは学生の方には特におススメします!!
在来線を使うメリット
- 交通費が最も安くなる可能性がある
- 移動を楽しく出来る
交通費が最も安くなる可能性がある
在来線の料金は3410円です。
一方、バスは片道券3300円、往復券5900円となっています。
昨今のコロナウイルスの影響などにより、ここ数年で
片道:2980→3100→3300円
往復:5200→5500→5900円
と大幅に値上がりしています。アーバン号についての詳しい記事はこちら→執筆中
一見バスの方が安く感じられるかもしれませんが、仙台駅もしくは盛岡駅からさらに数駅乗車する場合は安くなるのです。
JR東日本の料金形態は距離によって変動します。今回の仙台ー盛岡間では183.5kmです。200kmを超えるまでは3410円で乗り通すことが可能になります。
盛岡駅からならば、
田沢湖線→小岩井駅
山田線→上米内駅
仙台駅からならば
東北本線/常磐線→館腰駅
仙山線→愛子駅
仙石線→本塩釜駅
と、上記のような駅まで同料金で乗車可能になるため、バス料金に加えて最大330円程度かかってしまうところを抑えることができます。
仙台駅や盛岡駅から乗継が必要な方にとってはお得になる場合が大きくあります。
特に学生の方は学割を利用することで、8割負担となる2730円でバスよりも”確実に”安く利用できます。
移動を楽しく出来る
今回在来線に注目したポイントとして、”途中下車が可能である”という点です。これはいわゆる”青春18きっぷ”と同様の使い方ができます。100km以上の切符(一部区間を除く)であれば同様に途中下車がし放題になるのです。
18きっぷ利用可能期間であれば1日当たりおよそ2400円前後で乗り降り出来るため、18きっぷの方がお得です。が、ご自身の利用頻度や期間を考えてみてください。
帰省や移動の中に観光を入れられるのです。松島や一ノ関、北上、花巻などの駅で降りるもよし、その他の小さな駅で降りて地域の街並みやカフェを楽しむもよし。様々な楽しみ方が出来ます。
これは新幹線や他地域でも応用できるため、その場合の利用方法についてや、おススメの観光スポットについてはまた別の機会にしようと思います。乞うご期待ください!!
時間がある方や、特に学生の方々は是非在来線を利用し、旅行や帰省を更に楽しいものにしてもらえるのではないかと期待しています。
在来線を使うデメリット
- 何よりも遅い
- 確実に乗り換えが必要
- 窓口での発券が必要
何よりも遅い
在来線最大のデメリットとして時間が非常にかかってしまうことです。
最速であっても3時間~と、観光を入れれば半日は潰れてしまうでしょう。新幹線では最速40分ですので目的地が盛岡・仙台であり、目的地でのみ時間を使いたいという方々にとっては新幹線が最強です。
今回はあくまで”安く”移動することを目的にしていますので、コストを考えない・スピード重視ならば新幹線1択です。
確実に乗り換えが必要
現在の在来線(東北本線)では仙台・盛岡支社をまたぐため乗り換えが必須ですです。ごくまれに臨時快速の運行などもありますが、本当に稀なことです。乗換駅としては一ノ関・小牛田などが挙げられます。朝夕に仙台ー一ノ関間の直通運転があるため、その場合の乗り換えは一ノ関駅での1回ですが、ほとんどは小牛田・一ノ関駅で最低2回乗り換える必要があります。
大きな荷物を抱えている方にとって乗り換えは大変ですし、観光目的であっても乗り換えによって時間を取られることは大きなデメリットになってしまいます。
窓口での発券が必要
仙台ー盛岡間は長距離切符扱いになるため窓口での発券が必要です。券売機ではほぼ発券できません。支社をまたぐため、Suicaも利用することができません。※盛岡支社管内はいまだにSuicaが利用できない駅がほとんどです。
Suicaを利用してサッと乗りたい方や、駅窓口を利用したくない方々にとっては非常に面倒くさいと感じられることでしょう。時間も取られますし、駅窓口が空いている・最寄り駅に窓口があるという保証もありません。
私はよく始発で利用していましたが、早朝の場合前日までに購入しておく必要があり、わざわざ駅に行くなんて日もありました…
学割を利用する場合は確実に窓口での発券になることは変わらないため、学生の方々にはぜひ在来線を利用してもらいたいです。
まとめ
バス | 新幹線 | 在来線 | |
---|---|---|---|
価格 | 3300円(片道) | 6050円(やまびこ) | 2730円(学割) |
価格 | 5900円(往復) | 6590円(はやぶさ・こまち) | 3410円(通常) |
所要時間 | 2時間半 | 40分~ | 3時間~ |
頻度[1時間あたり] | 1本 | 1~2本 | 1本以上 |
途中下車 | 不可 | 可 | 可 |
乗り換え | 不要 | 不要 | 必須 |
まだまだ高速バスのコスパが良いのは否めませんが年々改悪されてきているため、相対的に在来線も変わらなくなってきたのではないかという体感です。
今後も元々安価であるバスに比べ、JRの大幅/定期的値上げはなかなか考えにくいため、益々鉄道の利用の促進を期待しています!!
コメント